月刊偶像3月号 3/26発売

『泡沫ライラック』リリースされました!

前回のダイアリーに続きます。

作詞はTHE BINARY mido

私は作曲編曲をやりました。

なんと言っても歌うはBEYOOOOONDSの島倉りか。グループとしてではなく初のソロ曲となります。またこの制作中にこの春のツアーの活動をもってグループを卒業という驚きのニュースが飛び込んできました!

お知らせを聞いた時にはまだ曲自体の制作中、vocal dubbingもこれからという時だったのでこの曲が世の中に出るのだろうかと関係者一同一瞬ヒヤッとしましたが3/26発売時にはまだグループにいるので問題ないとのこと、そんなこともありました。

LINEのやり取りを見返すとタイトルやコーラスの言葉もこのあとに決めていっています。

この曲が島倉りかさんにとって初めてのソロ曲というだけでも大変重要で記念すべき曲。さらに「卒業」となると……。作り手としてはお祝いの気持ちでもうひとつ「はなむけ」の言葉に代わる華を音で添えたいと思いました。

間奏あともう一度いわゆるサビを歌いますがこのリピート回に4声のコーラスを加えてみました。これはアレンジャーとしての仕事となりますがこれがあることによってより世界観が広がったと思っています。またアイドルポップではなかなか見られない4声コーラスで一歩大人のお洒落サウンドに迫ったとも思います。

サウンドの話になりましたが、前回の続きです。マイナーやバラード、これはないなと思ったと書いたわけですがやはりテンポのある颯爽とした曲が相応しいと思いました。

打ち合わせで島倉りかさんから出たお話、夏のイメージやアクティブであることも反映させてみました。

基本は8ビートですが背後には16を感じます。またシンコペーションを多用しグングン前へ進む感じにしました。トラックは常にと言っていいほどほぼ毎小節シンコペーションになっています。

面白いですね!これが全体の小気味良さを演出するのですから。

また、皆さんが聴きたいであろうvocal録りのお話も少し書いてみます。

しっかりデモを聞いて来て下さった事と思いますが誰もがそう、レコーディングの時が初見同様なので本当にこれがスタート、ここからなんです。うまくイメージにハマるかどうかは作家としてはとても心配なことですが最初からとても順調。かなり上手くイメージに当てはまっていました。これは一重にデモをどれだけ聴き込んで来てくれたかだと思います。それを自分のものにしていくのは並大抵ではないと思いますが。

レコーディングはテンポ良く進み、これで良いとなりそうなところでも島倉さんご本人から今一つ納得がいかずどうしたらいいか、という鋭い質問がきました。

ボーカルディレクションはディレクターにお願いしていましたがご質問の箇所の説明は作家でないとわからないという表現の仕方についてでした。抽象的ではなく具体的に説明するとすぐにそれが出来ました。まず、そこに気づくかどうかが大きなポイント。そして理解して実践出来た島倉りかさんを素晴らしいシンガーじゃないの?!と思い嬉しくなりました。音も言葉も正しいけれどニュアンスを出すには様々な方法があるということですね。とても勘の良い方と判断致しました。

これが初のソロ曲なるのですが、これからも音楽を続けたいとのことです。楽しみしかないなと思います。

またM Vも素晴らしい出来栄えで、月刊偶像これまでの作品でも私はグランプリと思ってます。もちろんこれまでもそれぞれ素晴らしいですがこの曲には見事にハマりましたね!

サウンドにシンクさせたアニメーション、私が作曲時にイメージしたことを制作がお伝えして下さり恐竜さんも登場!

とても楽しいです。

沢山聴いてくださいね!

 

4/17にはリリイベもあります。

詳しくは月刊偶像のXやタワーレコード渋谷店のSNSをチェック!

『泡沫ライラック』

レコーディングスタジオで歌い終えて

作家とりかちゃん♡貴重な記念写真♡