12/1 昭和アイドルアーカイブス企画のトークイベントでした!
MC 宮前真樹ちゃん
昼の部はクレアから今井佐知子さんと吉田亜紀さんのお二人がゲスト
夜の部は国実百合さんがゲスト
2組とも大まかには90年代アイドル。
80年代とは音楽の傾向はかなり変わったのではないだろうか。
というのも80年代前半はまだまだアイドル歌謡、「歌謡」という言葉がしっくり来る。
それが中盤辺りではぐっと洋楽の要素が多く取り入れられるようになりオシャレな曲が多くなった。しかし歌うのはアイドル。曲の構成も日本独特で洋楽より作りが複雑。なぜこのように構成がシンプルでなく三段構え(ABC)が主流になってるのか分析すると、歌で保たせることが今ひとつ海外のシンガーのような訳にはいかず曲自体のメリハリで変化を付けるしかなかったのだと考えている。
時を経て昨今海外からもてはやされ出したJ POPはニューミュージックも含めそのように括られているようだがアイドルJポップはこの80年中盤に生まれた。洋楽を思い切り参考にしながらも日本独自の作風が出来始めてきた。私の作品で言えば岡本舞子辺りは最もそれに該当するアイドルソングを歌うシンガーと言えるのではないだろうか。続いておニャン子クラブというこれまでになかったアイドルグループも誕生し、この新しい日本のアイドルポップと言われる曲を歌う。そして80年代から時は90年代へと移りゆく。アイドルたちも人間だ。歳も重ねるわけで世代交代もしていくし日本の社会自体もバブル崩壊で変わったようだ。レコード会社に勤めるサラリーマンたちも当然いつまでも同じポジションで仕事ができるわけでもなく出世という言葉を着せられ現場から遠ざけられてゆく。違うかも知れないが私の目にはそのように映っていた。そんな80年代最後から90年代に向けて、それまでの勢いでアイドルは誕生はしたもののいざデビューし、動き出すにも歌番組も激減。発表の場をなくしてしまう。
バンドブームや渋谷系と呼ばれる新しい日本の音楽文化。関わる人たちも代わりプロのそれまで活躍して来た作詞作曲編曲家からサウンドプロデューサーと名乗り自分たちで曲を作っていく人たちが活躍する。
我々職業作家の仕事はアイドルが行き場を失くすと同様に先細りしていくわけでこの時代(90年代)をアイドル冬の時代というそうだ。
しかし、全くいなくなったわけではなくその数は減ったに違いないがアイドルたちは作品を作り残していた。
その中にいるのがクレアやココ、国実百合…というわけで、評論家みたいな説明になったけどこれは何かを見て書いたわけではなく自分の音楽史を振り返りこうなのではないかな?と思って書いた事なので私尺度でしかない。
世の中一般に言われていることとズレているかもしれないのでそこはご了承頂きたいと補足しつつ、この冬の時代の楽曲についてのトークイベントが今回だ。
私は「アイドル冬の時代」の言葉もこのイベントで改めてちゃんと認識したくらいわかっておらず、また曲を改めて聴く機会もなく今回のイベントで自分の作った曲を改めて深く聞き大変良い機会を得たと思っている。
楽曲の内容はやはり僭越ではあるが実に潤いある豊かなサウンド、むしろ丁寧な傾向である。
この理由は制作が80年代の違い時間を掛けても大丈夫…になったからというのかひとつ理由にありそうだ。
このトークイベントでゲストの方々に聴けば大切な歌に掛ける時間が充分であり80年代とは違うと感じた。
などなど、実に90年代は興味深い。
このDiaryではこの辺にしておくが、そんなことを当時のアイドルと深く話せた面白い時間となった。
もしこの先、こんな企画が万が一あるのなら
見逃せないかも。
このイベントを企画して下さったかたや関係者の方々に感謝致します。
そして出演されたキャストの方々、今回初めましてとなったけれども「これを機会にどうぞ宜しくお願い致します。」と申し上げます。