ジャンクフジヤマの新譜「DREAMN’」が8月2日に発売されている。
私の作曲した「UTOPIA」は最後から2曲目に収録。
作詞は新妻由佳子さん。
曲先行で作り、作詞の新妻さんにデモをお渡ししたところ、大変気に入って頂き興奮して作詞にのめり込んだというお話を聴かせて頂いた。
アルバムの楽曲をお願いしたいというお話をプロデューサー佐々木和弘さんから5月初旬にうかがっていたが、曲の内容は追って…とのことで、待つこと暫し。
2023年、今のCity POPを抜群の歌唱力で牽引していくジャンクフジヤマの作曲の依頼は誠に嬉しいことである。
具体的なお話が来たのは6月も末に掛かる頃でリファレンスとしてマイケル・フランクスの「The Lady Wants to Know」を言い渡される。
これまでのジャンクにはない大人のチルな雰囲気だろうか、隠し持つ彼の低音の魅力を引き出したいとの事でもあった。
テンポ感は外せないポイントだろう。
ビートもそうだ。
メジャーともマイナーとも決め難い調性も魅力のひとつ。
ジャンクのそんな歌い方、ぜひ私も聴いてみたい。
Neo City Popとなり得るような仕上がりになるにはどのようにすれば良いだろう。
今回、制作の方針でアルバム全曲をシンガーソングライターで、ジャンクくんのライブサポートをバンマスとしても勤めている神谷樹くんの編曲で通したいというのでこの曲は作曲に留まったが、本音を言えばもちろんアレンジまでやりたかった。
もっとも、作曲にとどまっている私の作品も数多くあり、その場合は自分の手を離れ仕上がりはお任せとなるわけでそこは割り切る。
制作過程では神谷くんのアレンジDEMOを送ってもらってメロのミスやコードの間違いなど、数度の直し→確認作業があったがなんとかゴールへ辿り着けた。
アレンジの方向性などではなく基本的な間違いについての直しである。
コード入りメロ譜、歌詞付きの私のDEMO音源もお渡ししているにも関わらずどうしてこのようなことになるのかと思ったけれど神谷くんと話してみると信じられない時間のなさでレコーディングを組まれているからということだった。
スケジュールを聞けば、私だったら無理じゃないかと思う曲数に対する期間である。
色々な事情があるにしてもアレンジャーは本当に大変だ。
誰かの何かの不都合や皺寄せを背負いながら制作して出す音源には名前が載り、すべての責任を負うことになる。
世の中はその出来栄えで個人を評価する。怖いことだ。
さて、やり取りはテキストで説明出来るようなことでもなく(不可能ではないが書く方も解読する側もとても大変)結果、夜中の電話通話でDAWを再生しながらの直しになった。
神谷くんの今までに使ったことのないコードなどもあり、楽器を弾き、音を確認しながらの説明だったのできっとよく理解してもらえたと思う。
仕上がりは神谷くんならではの勢いのある良い感じになって嬉しい。
「今までにないジャンクの低音の魅力で囁くような感じの歌にトライしたい」というオーダー、そこにフォーカスすると果たしてそれはどうだっただろうかと思う爽やかなトラックと歌い方ではあるが今までとは明らかに一味違う世界(歌詞も併せて)が作れたと実感している。
8月25日コットンクラブのアルバムリリースライブに伺い、彼のものとなった「UTOPIA」聴かせて頂いた。
開かれた新しい1ページ、間違いないだろう。
これからの更なるジャンクくんの活躍、そしてチャレンジ、期待したいところである。
↓ iPhoneで使ってみたYouTube shortsから❤︎