「また君に恋してる」で各チャートを演歌界初のヒットとしても記録更新中の坂本冬美さん。
そんな時の人の新曲をレコーディングしました。
「百年先も手をとりながら」がタイトルのこの曲は作詞:松井五郎/作曲:山川恵津子/編曲:若草恵です。
かつてアレンジを他のアレンジャーにお願いする事もありましたが大抵は自分が編曲もやらせて頂いており、アレンジってほんと大変・・・・といつも今もそう思うのですが今回は若草さん編曲。
打ち合せの時からスタジオRECに至るまでその心情や技術や苦労そして喜びなど色々のものが手に取るようにわかりました。何か「こちら」と「あちら」そう分けても言い過ぎではないというそんな気持ちです。
レコーディングは乃木坂のSONYでオケ録り唄とTDはTERRAで行い、リズム体をはじめストリングス(6.4.2.2)や木管複数+ハープに至るまで生、更にシンセ・プログラマーと実に豪華絢爛な人材逸材。和ものとポップスの程よい塩梅のサウンドは私には出せない色合いと香りを感じます。若草さんありがとうございました!
曲については「また君に恋してる」の流れを汲み演歌歌手が唄う演歌とは少し色合いが違うものになっているようです。ようです、と自分が作っておいて大変おかしな言い回しですが作る時にはやはり演歌歌手坂本冬美さんの声をイメージして曲もそれに近づけたつもりだったのです。
でも他人が聴くとどうも全然違うらしいです。あ、そう・・・そうなのか。
どちらにしても私に取って新しい嬉しい喜ばしい、そんな出会いでした。
そんなきっかけを作ってくれた作詞家松井五郎には頭が下がるばかり。
五郎ちゃんは作家同士の付き合いでもベスト3に入るくらい長く古く尊敬に値する人物。
今回も二人で打ち合せをした昨年11月末よりそれこそ「百年先も手をとりながら」の気持ちでやってこれた気がします。百年は大袈裟だと言われるに違いないけど。毎回手を取り合いながら、ならOKかな。
この先もきっと私たち作家はこうして新しい曲に出会っていくのでしょう。
そしてスタジオで仮唄を冬美さんが唄ったのを聴き彼女のものになったと思いました。
余談ですが冬美さんが私を見て「凄い、凄いですね~!」と何回か仰ったのが忘れられないです。
五郎ちゃん曰く女性の作曲家が珍しいからじゃない?との事ですが私の突拍子のない出で立ちが衝撃的に映ったのではないかと言う気もちょっとします。
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